TOEICのパート2を対策していて、
「勉強しているのに全然正答率が伸びない」
「問題文を忘れてしまう」
「いつも途中で集中力が切れてしまう」
などの悩みを抱える人は多いはずです。
結論、パート2の正答率を上げるために必要な能力は、
- 単語・文法の基礎力
- 英文を正確に聞き取る力
- 英文を保持する力
この3つです。
この記事では、3つの能力の深堀と、それぞれの鍛え方を示していきます。
記事を読めば、パート2が苦手だった理由が明確になり、今後の学習への迷いがかなり減るはずです。
※特に3つ目の「保持」は、この記事をクリックした多くの人に当てはまる部分だと思います。
「まずはそこだけ読みたい」という人は、下の目次から該当箇所に飛んでください。
単語・文法の基礎力
目で見て意味がわからない英文は、耳で聞いたところで理解できません。
「Why」という英単語を知らないなら、「Why」から始まる英文の意味を理解することは難しくなります。
否定疑問文について全く知らないのに、
「Don’t you come with us?」という英文の意味を耳で瞬時に理解するのはほぼ不可能です。
また、パート2は英文が短く、25問が完全に独立しているという特徴があります。
会話、説明文形式で文量の多いパート3、4であれば、多少意味が取れない箇所があっても、前後の文脈から推測して問題を解くことが可能です。
しかし、パート2はそれぞれの問題が完全に独立しているため、前後の文脈から意味を推測することができません。
さらに英文が短い文、分からない単語や表現が一つでもあるとその問題を正解する難易度が一気に跳ね上がります。
以上の理由から、単語文法の基礎はパート2の正答率を上げるうえで必須の能力と言えます。
鍛え方:スクリプトの読解
ここに関しては鍛え方というより、基礎が身についているかの確認の仕方に近いかもしれません。
確認の仕方としては、公式問題集を解いた後、スクリプトの英文を見て意味が取れるか確認してみてください。
先ほど説明したように、スクリプトを目で見て理解できないのであれば、耳で瞬時に理解するのはほぼ不可能になります。
25問のスクリプトを読んで、完璧に意味が取れない英文が3つ以内程度であれば単語文法の基礎に大きな問題はないと思います。
反対に、意味が取れない英文が5つ以上あるのであれば、一度単語帳と文法書に戻るのがおすすめです。
単語であれば金フレ、必要であれば銀フレに戻って意味と発音を復習しましょう。
英文法であれば、自分が使っている文法書や動画教材を見直しましょう。
特に、
- 否定疑問文
- 疑問詞
- 時制
- 助動詞
- 不定詞
このあたりはパート2で頻出なので優先的に取り組むのがおすすめです。
英文を正確に聞き取る力
一般的には音声知覚と言われるものに近いです。
スクリプト読めば問題なく理解できるのに、耳で聞くと理解できないという人は、
英文を正確に聞き取る力が課題である可能性が高いです。
正確に聞き取るうえで特に大事なのは
①単語の発音②リンキングの二つです。
①単語の発音に関しては、文字通り意味を知っている単語の正しい発音が分かるかということです。
「allow」という単語の意味を知っていたとしても、発音を「アロウ」と間違えて覚えていたら、
「アロー?矢のことか?」というように間違った解釈がリスニング中に起こります。
そのため、単語の意味だけでなく発音も理解しておくことはリスニングにおいてかなり重要になります。
②のリンキングに関して、例えば
「ask about it」は「アスク アバウト イット」とは発音されず、
「アスカバウリッ」と発音されます。
これを正確に聞き取れないと、前後からおそらくこれは「ask about itだ」と推測しなければいけなくなります。
このリンキングを聞き取れるか聞き取れないかで、設問の正答率は大きく変わってきます。
鍛え方:ディクテーション
なぜディクテーションで英文を正確に聞き取る力が鍛えられるかというと、
自分が聞こえない音があらわになるからです。
ディクテーションは聞こえた音を完璧に文字で再現する必要があるので、オーバーラッピングやシャドーイングと違ってごまかしがききません。
そのため、自分が聞き取れない単語や表現を効率的に知ることができます。
ただ、1つ意識してほしいのは、ディクテーション自体を目的としてはいけないということです。
ディクテーションは自分の弱点を発見するための手段であって、目的はその弱点を潰して英文を正確に聞き取れるようになることです。
おすすめの勉強手順は以下の通りです。
①公式問題集のパート2 25問の問題文をディクテーション→②聞こえなかった原因を分析→③原因に応じた練習
①理想は選択肢もですが、面倒くさかったら問題文だけでいいと思います。
何回聞いてもいいので、文章を完成させましょう。
どうしても聞き取れない箇所はカタカナでいいので聞こえた音を書きましょう。
ここまでやらないと、原因分析をしずらくなります。
②聞こえなかった原因が、単語文法の知識不足なのか、単語の発音を知らなかったのか、リンキングや弱系なのかを分析しましょう。
③知識不足→その場で覚える、必要なら単語帳と文法書に戻る
単語の発音→音声を何回も聞き、自分で発音できるようにする
リンキング→単語と同じく自分で再現できるようにする、気になったらなぜどの連結が起こるのかを調べる
英文を保持する力
「問題文を忘れてしまう」「集中が続かない」「聞き取れているはずなのになぜか解けない」「ディクテーションやってるのに正答率が上がらない」
このような悩みを抱えている人は、英文を保持する力が不足している可能性が高いです。
英文を保持する力とは、聞こえた英文を数秒間頭の中に残しておく力です。
パート2を解くときに脳内では、
音声知覚→英文を保持→意味理解→選択肢と照らし合わせ
という処理が行われています。
もし仮に英文の保持が抜けると、聞こえた音声が右から左に流れ、脳内に何も残らなくなります。
その状態で選択肢が流れても、問題文の内容が何も残ってないので正解を選べなくなります。
「問題文を忘れてしまう、記憶力に問題があるのか」みたいに考えている人は、能力が低いのではなく、英文を保持する訓練をしていないだけです。
ディクテーションをやっているのに解けない人は、音声知覚だけ鍛えて、それ以降の英文保持→意味理解にたどり着いていないからです。
「集中力が切れてしまう」という人は、その人の集中力に問題があるわけではおそらくないです。
聞き取った英文を保持していないだけなのを、集中を欠いたせいで聞き取れなかったと勘違いしているだけです。
とにかく、自分の記憶力や集中力を疑う必要はありません。
適切な練習をしてこなかったというだけだからです。
単語文法の基礎もある、音声知覚も問題ない
でもパート2の苦手意識が消えないという人は、
英文を保持する力を鍛えることで、正答率が改善する可能性がかなり高いと思います。
鍛え方:リプロダクション
リプロダクションとは、聞こえてきた英文を、スクリプトを見ずに自分の言葉で再現する練習です。
似たような勉強法としてリピーティングもありますが、目的が異なります。
リピーティングは音声知覚を正しくできているか確認するための練習です。
リプロダクションは、英文を保持して意味理解につなげるための練習です。
パート2対策であれば、意味理解が関与するリプロダクションがおすすめです。
具体的なやり方としては、
英文を聞き終わった瞬間に聞こえた英文を自分で発話します。
この時、一言一句完璧に再現する必要はありません。
例えば、
The printer isn’t working properly this morning.
という文の場合、
printer isn’t working properly
この4語を再現出来れば最低限OKです。
なぜかというと、
この4語さえ記憶できれば、そこからおおまかな意味が分かるからです。
英文をまねることはあくまで手段であって、目的は英文を保持して意味理解につなげ、選択肢と照合する準備を完了させることです。
最初はかなり難しいと思うので、何度も聞いたり速度を落としたりして保持する力を地道に鍛えていきましょう。
練習の時だけでなく、公式問題集を解くときや本番も頭の中で英文を繰り返すのもおすすめです。
音声を聞きながら意味を考えようとするのではなく、
まずは音声を聞くことに意識を置き、できれば同時に意味理解をする。出来なかったら選択肢が読まれるまでの約1秒間で、音声の繰り返しと意味理解を同時で進めるイメージです。
こうすることで、英文が右から左に流れることがなくなり、かつ意味理解の猶予が少し伸びます。
この癖をつけておくと、パート2で問題文を忘れてしまうミスがかなり減るはずです。
最後に補足したいのは、完璧な理解にこだわらなくていいということです。
パート2は3択だし、内容もそこまで複雑ではないので、なんとなくの理解でも正解を選ぶことができます。
日本語においても、友達や家族の話に相槌を打つ際、一言一句全部聞き取ろうとはしないはずです。
重要そうなキーワード、前後の脈絡、テンションなどから何となく意図を理解して妥当な相槌を選択するはずです。
それと同じようにパート2においても、大体のニュアンスが理解できればいいやという心構えでいると、かなり解くのが楽になるはずです。
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