この記事では、TOEIC Part2に関するよくある疑問・悩みに回答していきます。
この記事を読むことで、Part2対策としてやるべきこと、今まで伸び悩んでいた原因が明らかになります。
勉強しているのに伸びない
原因として考えられるのは、
基礎力不足
音声知覚ができていない
英文を保持する力の不足
このいずれかである可能性が高いです。
基礎力に関しては、単語・文法・文構造の3つが重要になります。
単語文法は中高の英単語文法が身についているか、文構造に関しては、英文を単語の羅列ではなくかたまりとして理解できているか確認しましょう。
音声知覚に関しては、単語の発音とリンキングの理解が重要になります。
ディクテーションで大きくつまずかなければ音声知覚に関してはおおむね問題ないと言えます。
英文を保持する力というのは、聞き取った英文を頭の中に記憶しておく力のことです。
この力を鍛えていないと、集中して英文を聞き取ったとしてもその英文が頭に残らず意味理解ができなくなってしまいます。
3つの原因に関してはこの記事でより詳しく解説しています。

Part2とPart3、4どっちから対策すべきか?
Part2から対策しましょう。
理由は、Part2の方が費用対効果が高いからです。
パート2:25問
パート3、4:69問
問題数だけ見ればパート3、4の方がコスパ良さそうですが、より少ない労力で正答率を上げられるのはパート2です。
パート2は1問1問が軽いので、復習に時間がかかりません。
ディクテーションやスクリプトとの照らし合わせなど丁寧に復習したとしても、
1問5分×25問=125分
パート3、4だと、解答チェック、スクリプト読み込み、分からない単語・表現の確認、音読オーバーラッピングシャドーイング
これらをすべてやるとするなら、短く見積もっても
15分×13セット=195分かかります。
TOEICの勉強を始めたての人にとって、少なくとも195分復習に費やすというのは非常に労力が高いと思います。
加えて、パート2は問題パターンが限られているため、正しいやり方で量をこなせばすぐにスコアに直結します。
まずは、少ない労力でスコアを伸ばせるパート2に注力するのがおすすめです。
もちろんパート3、4は700点800点を狙ううえで大事になってくるので、先にパート2の正答率を安定させてからパート3、4対策を本格的に進めていきましょう。
2週間で正答率8割を安定させることはできるか?
条件付きで可能です。
条件は、
- 単語・文法・文構造の基礎が固まっている
- 現状のスコアが500点~800点
- 2週間毎日1時間 合計14時間はパート2対策に注力できる
この3つです。
基礎に関しては定義が分かりづらいと思うので、簡単な確認方法を教えます。
パート2の問題文と選択肢のスクリプトを目で読んで、正しく意味が取れるかを確認してください。
目安として、すんなり意味が取れない問題が3~5問程度であれば、OK
5問以上分からない英文があるようなら、単語帳や文法書で基礎固めをしてからパート2対策に移りましょう。
勉強時間に関しては多いと感じるかもしれませんが、2週間という短期で結果を出すにはこれぐらいが必要だと思います。
逆に言えばパート2に特化して2週間対策すれば、現状4割5割の人でも一気に8割まで伸ばせる可能性があります。
点数で言うと、少なくとも30点~50点アップが期待できます。
2週間でどんな勉強をすべきか?
ディクテーションとリプロダクションです。
手順は以下の通りです。
①公式問題集や市販のTOEIC教材のパート2を解いて正答数を把握(もちろんパート2だけでなく、本番と同じように通しで解いても大丈夫です。)
②パート2の25問のディクテーション(問題文だけ、聞き取れないところは何回も聞く、どうしても分からなかったらカタカナで聞こえた音を書く)
③スクリプト確認・聞き取れなかった箇所の原因分析
④原因に応じて復習
単語や表現を知らなかった:覚えなおす
単語の発音が分からなかった:何回も聞いて発音をインプットした後、自分でも発音してアウトプット
リンキングに気づけなかった:何回も聞いて自分が認識していた音と、ネイティブの発音のずれを埋めていく ChatGPTになぜそのリンキングが起きるのか、実際どう聞こえるのか、似たようなリンキング例を質問する
WhereとWhenなど似たような音を聞き間違えた:両方交互に聞いて、違いを自分なりに言語化してみる そのあとの文脈から推測できなかったか確認する
⑤25問のリプロダクション(リプロダクションについては次の質問を参照)
⑥最後に25問の音声を1.5倍速にして再度聞く(1回やった問題を1倍で聞いても負荷が小さいため)
⑦1.5倍速の音声を正確に聞き取り、意味理解し、正答を選ぶことができたら終了
この手順を公式問題集や自分が使っている教材で毎回行うとかなり力が付きます。
慣れてきた2週目は、ディクテーションを聞き取れなかった問題だけやり、浮いた時間を初見問題を解く時間にあてましょう。
リプロダクションとは何か、なぜPart2対策でやるべきなのか?
リプロダクションとは、聞き取った英文をスクリプトを見ずに自分で再現する勉強法です。
Part2対策でやるべき理由は、多くの人が抱える問題文を忘れてしまうという悩みに直接効くからです。
リピーティングという勉強法もあってそれとよく似ていますが、ここでは両者の定義を以下のようにします。
リピーティング:スクリプトを見ながら英文をそのまま真似ること。目的は音声を正しく聞き取り、発音できるかのチェック
リプロダクション:スクリプトを見ずに英文の内容を再現すること。目的は英文保持、意味理解の訓練
Part2ではディクテーションで音声知覚を確認できるので、英文保持、意味理解を鍛えたいのであればリプロダクションをおすすめします。
聞こえた英文を即座に自分の口でアウトプットする練習なので、問題文を右から左に流すのではなく、一度頭の中にとどめる癖がつきます。
この癖があれば、問題文を忘れてしまうという課題を克服することが可能です。
聞き取れるのになぜか解けないという人は、この勉強を取り入れることをおすすめします。
ディクテーションをたくさんやっているのに伸びないのはなぜか?
ディクテーションで鍛えられるのは音声知覚だけだからです。
Part2を解くときは、
音声知覚→英文保持→意味理解→選択肢と照合
というプロセスを経ています。
いくら正しく聞き取れたとしても、それを頭の中で記憶し、意味を理解できないと正解の選択肢は選べません。
ディクテーションやっているのに伸びないと悩んでいる人は、まず基礎ができているかと正しいやり方でディクテーションをできているか確認してください。
基礎があってやり方も正しいのであれば、音声知覚を鍛えるフェーズを卒業して、英文保持→意味理解を鍛えていきましょう。
シャドーイングもした方がいいか?
Part2に限れば、しなくていいと個人的には思います。
シャドーイングは連続して流れる英文の処理を止めない訓練としては強力ですが、問題文と選択肢の間で時間的な空白があるPart2では、連続的な処理が求められないので効果が限定的です。
絶対にやらない方がいいというわけでは決してありませんが、ディクテーション→リプロダクション→初見の問題をたくさん解く
短期間で仕上げるにはこの3つをやった方が楽だと思います。
おすすめの教材は何か?
TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル (TOEIC TEST 特急シリーズ)です。
パート1、2の比較的難しめな問題を解くことができます。
Part2だけだと175問あるので、公式問題集7回分の演習ができます。
簡単な問題は少ないですが、難しすぎるというわけではなく、本番で差がつきやすい問題が集まっているので、基礎が固まっているのであれば手を出してもいいと思います。
テクニックや解き方のコツはあるか?
私が意識してやっていたのは、選択肢3つを〇△×で評価するというものです。
例えば、
絶対に正解だと確信が持てれば〇、確信は持てないけどたぶん正解っぽいもしくはほぼ聞き取れなかった場合は△、確実に問いとずれていると思ったら×とします。
大体の問題で明確に×だと思う選択肢が一つは出てくるので、この時点で正解確率を1/3から1/2にできます。
△二つになった場合は、直感で選ぶようにしてあまり時間をかけないようにしましょう。
何割取れればいいか?
800点以上目標の人:22/25
600~700点目標の人:20/25
が一つの目安になると思います。
かなり高めかもしれませんが、パート2は短期で注力したらすぐ伸ばせるので、十分8割9割取ることはできます。
まとめ:読んだ後にやること
1、スクリプトを読んで基礎が身についているかチェック
2、ディクテーションで音声知覚を確認
3、リプロダクションで英文保持を鍛える
4、初見問題で実践練習
5、正答率8割が安定してきたらパート3、4対策へ
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